一番大切な戒め マルコ12:28〜34

1 律法学者の一人が、「律法の中で一番大切な戒めは何か」と主イエスに問いました。

  律法学者は旧約聖書の律法を解釈し、生活に適用する規定を作る役割を持っていまし

  たが、その解釈はしばしば人によって異なり、混乱を生んでいました。そんな中、神

  の御心の確信をハッキリ知りたいという彼の願いは的を射たよい質問となりました。

 

2 イエスは旧約聖書を引用しつつ「神を愛すること」、「隣人を愛すること」が一番大切

  と教えました。これが聖書の中心、神の御心の核心です。ここでイエスが答えを二つ

  に分けたのは、両者が切り離せないもので、二つが調和することが大切だと教えるた

  めです。但し順位はあります。まず神を愛すること、次に隣人を愛することです。十

  字架のイエスを信じて神との関係が回復するなら、神の愛が注がれたその人と隣人と

  の関係も必ず回復に向かうからです。あなたは日々、十字架のイエスを見上げ、神の

  愛に満たされていますか。受けるばかりでなく、受けた愛を隣人へ押し流していく生

  活も大切にしていますか。  

 

3 主の答えに感服し、自力でそれを実現しようとしていた律法学者に主は「あなたは神

  の国から遠くない」と告げました。なお踏み出すべき一歩が残っていたからです。そ

  れは数日後に全ての人の罪を背負って十字架に死ぬ主を信じ、自分に頼る生き方を捨

  て、十字架の主が与える恵みに生きることでした。十字架の主の前に差し出すものを

  持たぬ自分、ただ憐れみにすがる他しかない自分と認めていますか。「こんな自分を

  憐れんでください」と十字架の主に祈り、神の愛を余すところなく受け取って、神と

  人を愛する生き方へ進みましょう。

 

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第二礼拝では、内川主任牧師より聖書のメッセージが語られています。