1 パレスチナのみならず、古代の戦いにおいて「勝利は兵の数による」ことは常識でした。
平和な日本に生きる私たちにとって「勝利は兵の数による」という戦いの常識はピンと来
なくても、これを「力の強い者が勝つ」、「多くを持っている者が勝つ」、「経済的に優
位な者が多くの力を発揮できる」などの社会の常識に置き換えれば容易に理解できるので
はないでしょうか。しかし、詩篇の作者は「「勝利は兵の数による」という戦いの常識を覆
し、「勝利の秘訣は主なる神にある」と宣言しているのです。
2 士師記6章に記されるギデオンの戦いは、主による勝利の実例です。とても勇士とは思えな
い、臆病なギデオンを勇士と呼び、戦いに召したのは、主なる神でした。そして、数的常
識から言えば絶対的不利の状況で主に信頼するギデオンの軍勢は鮮やかな勝利を収めたの
です。
3 主なる神を信じて生きるとは、日常生活のあらゆる局面で「勝利は兵の数によらず、主を
依り頼むことによる」と信じて生きることです。あなたは今、兵を数えてばかりで、主な
る神の出番を奪ってはいませんか。困難や問題を前にして、ただ主なる神だけに依り頼も
うとしていますか。今、主に依り頼むべき課題をあげ、祈りを実践しましょう。私たちに
は勝利の主が共におられます。このお方にどこまでも信頼する信仰の勇士として新しい年
を歩みましょう。