1 見事に夢を解き明かしたヨセフをパロは国の司に抜擢し、これから起こる国の危機を乗り
越えるために権力の委譲を行いました。監獄に繋がれる一介の外国人奴隷が、一夜にして
一国の権力者となったのです。最低の状態だったヨセフを、最高の地位にまで引き上げた
のは主なる神です。真の神は、信じる者を最善のタイミングで最低から最高に引き上げて
くださるお方なのです。
2 鮮やかな人生の大逆転を経験したヨセフですが、権力の座に就いてもなお驕り高ぶること
はなかったようです。生まれた二人の子どもに付けた名は各々「マナセ・忘れる」、「エ
フライム・実を結ぶ」という意味でした。それはこれまでの苦難を手放すという宣言であ
り、苦難の地でも祝福を数えた感謝の告白でした。神の民として積極的に生きる秘訣は、
①主にあって過去の傷や痛みを忘れること、②主にあって感謝をささげて生きることにあ
ると知りましょう。
3 ヨセフが陣頭指揮して備えていった結果、エジプトは世界的規模の飢饉の到来にも揺るぎ
ませんでした。私たちの人生にもどうしても必要な備えがあります。①試練への備え→予
想外に訪れる試練への最大の備えは神のみ言葉です。生きて力あるみ言葉を日々自らの内
に貯えていますか。②死への備え→死への不安を払拭し、天国への希望を抱かせるのは、
主イエスへの信仰です。神に会う備えは万全ですか。