1 エジプトで147年の生涯を閉じたヤコブの最期の願いは、約束の地にあるマクペラの墓に
葬られることでした。主イエスを信じる者にも、死を超えて望み得る約束の地、天国があ
ります。聖書の示す天国の希望こそ、召される者にも、残される者にも、唯一の希望なの
です。
2 ヤコブの死後、兄たちはヨセフの復讐を恐れて怯えました。心に罪の記憶と罪責感を抱え
たままの彼らにとって、過ぎた17年間は針の筵の年月だったのです。①罪は他者を苦しめ
るだけでなく自分自身も苦しめる⇒ここに罪の恐ろしさがあります。人を束縛し、不自由
にする罪から離れよと勧めるみ言葉を軽んじてはなりません。②問題の根は自分自身にあ
る⇒ヨセフが実際に敵意を示したわけでないのに、兄達は勝手に想像し怯えました。とも
すれば他者に原因を求めがちですが、まず自分自身に目を向けることを勧めるみ言葉に聞
きましょう。③恐れから解放されるには赦しの確信が必要⇒神が罪の記憶と罪責感を残さ
れるのは、それが新たな罪への抑止力となり、更に赦された恵みの前に人を謙らせるから
です。恐れに縛られるその時、何度でも十字架を見上げ、赦しの確信をいただいて安心し
ましょう。
3 平伏する兄たちにヨセフは涙を流しながら、彼らを完全に赦し受け入れていることを伝え
ました。ヨセフが彼らを赦せたのは、摂理の信仰に生きた人だったからです。あなたの人
生に計画を持ち、常に最善へ導く摂理の神を信じて、共に歩んでいますか。たとえ悪の計
らいがあっても、それすらも善と変える事のできる摂理の神を信頼し、ヨセフのように隣
人を赦し、和解を産み出す者となりましょう。