1 アハブ王にエリヤが告げたとおり、三年に及ぶ日照りがイスラエルを襲いました。ケリテ
川の水と烏が朝夕に運んでくる食物によって命を保っていたエリヤですが、頼みの綱の水
が干上がってしまいました。「神が導いた場所なのにどうして?」と彼の心に不安が浮か
んでも不思議ではありません。順調だった物事が停滞する時、誰しも不安や恐れを感じる
ものです。しかし、あなたを失望・落胆させる行き詰まりは、神にとって新しいことを始
められる絶好の好機なのです。ピンチをチャンスに変えることのできる神に、どんな時も
期待してみませんか。
2 神が新たにエリヤを導いたのは、シドンのツァレファテでした。そこで出会ったやもめこ
そ、神がエリヤのために備えた人物でした。エリヤは彼女から水を、更に一口のパンを求
めますが、そこで思わぬ事情が明らかになります。やもめと息子に残された最後の食物だ
ったのです。誰もが尻込みする状況。しかしエリヤは「主が地の上に雨を降らせる日まで
かめの粉は尽きず、壷の油はなくならない」という主の言葉を告げます。それはやもめに
そしてエリヤ自身に神への信仰を問う言葉でした。神の言葉は真実と信じて従っています
か。信仰のジャンプをしてみましょう。その先にある祝福を掴みましょう。
3 やもめがエリヤの言葉の通りにすると、本当にかめの粉は尽きず、壷の油はなくなりませ
んでした。この奇跡の背景には、神を第一にして実際の行動を起こしていったエリヤとや
もめの信仰があります(マタイ6:33)。それは生ける神を信じる者にふさわしい、生き
て働く信仰、行いを伴う信仰なのです。あなたの信仰には具体的な行い、生活が伴ってい
ますか。真実に神と人を愛し、仕え、ささげる信仰が結ぶ花は豊かです。