1 三年前同様にラクダの毛衣をまとって現れた得体の知らない預言者エリヤに、アハブ王は
呪いと恨みの言葉を浴びせました。三年に及ぶ日照りはエリヤのもたらした災いだと思っ
ていたからです。しかし、本当はイゼベルに追従して国中に偶像礼拝を蔓延させたアハブ
こそが災いの元だったのです。真の神の愛は、自分の罪に無自覚で鈍感な人間に向けられ
ています。罪から離れて生きるようにと導く、主の御声に聞き従っていますか。
2 アハブの問題点を指摘した後、エリヤはバアルの預言者との全面対決を提案します。舞台
は、かつて生ける真の神への祭壇が築かれていたカルメル山。そこに集まって来たイスラ
エルの民にエリヤは「あなた方はいつまでどっちつかずによろめいているのか?」と呼び
かけ、信仰の決断を促しました。あなたは、自らの心を定めて主に従っていますか。
3 しかし、エリヤの問いかけに民は沈黙をもって答えたのです。沈黙、それはある時には真
の神に頼り、ある時にはバアルに頼るという、どっちつかずの信仰の姿でした。しかし、
聖書はこのような「二心」の信仰に対して一貫して「否」を突きつけています。御子を与
える程に大きな愛をもってあなたを愛する神は、あなたの信仰の決心に常に期待しておら
れるのです。あなたの信仰は「二心」になっていませんか。いついかなる時も、主への
信頼に立ち、旗幟鮮明な信仰をもって愛の神に応えていきましょう。