1 450対1の対決に鮮やかな勝利を収めたエリヤは、アハブに対して長い日照りに終止符を打
つ激しい大雨が降ると予告しました。それは信仰による先取りの告白でした。実際には日
照りの状態は変わらぬ中、エリヤは地にひれ伏して主に祈り求めました。途中、従者に確
認を求めたものの、雨の気配はありません。ついに七度目にして手ほどの雲が現れ、それ
は国中を潤す大雨となったのです。エリヤの祈りは、恵みを待つ祈りです。主権は神にあ
ると認めつつ、絶やさぬ期待をもって祈っていますか。
2 19章には目を疑うような、それまでと180度違うエリヤの姿が記されています。イゼベル
の脅しに心を挫かれた彼は、ベエル・シェバの先の荒野までひたすら逃げていきました。
言葉の針の一撃が人を倒します。自分の語る言葉に気をつけていますか。また、思いがけ
ぬ弱さを露呈したエリヤ同様、人は誰もコインの裏表のような「強さと弱さ」を持ってい
ます。しかしそんな弱い人間だからこそ、見捨てることなく人生の伴走者になってくださ
る神が必要なのです。
3 燃え尽きて倒れ、自分の死を願うエリヤ。しかし、神は彼を見捨てませんでした。御使い
を送って食べ物と水を与え、叱咤激励せずに立ち上がるのを待ってくださったのです。天
から火を下し、大雨で地を潤すダイナミックなみわざを為さるのと同じ神が、このように
細やかな配慮を一人の弱った人間に与えてくださることを知っていますか。あなたが強い
時、弱い時、どんな時にも、主イエスは変わりなく愛を注いでくださいます。この愛を受
け取りましょう。