かすかな細い声 Ⅰ列王記19:9〜18

1 神の御手の取り扱いを受けて、燃え尽きていたエリヤはやっと立ち上がり、40日の道程を

  歩いて神の山ホレブに辿り着きました。ホレブは、同胞愛に燃えてエジプト人を殺す愚を

  冒し、逃亡先のミデヤンで羊飼いをしていたモーセが燃える柴から神の召しを受け、再生

  した場所でした。神がエリヤをそこに導いた目的は、第一に召しの再発見のためであり、

  第二に再度整えて送り出すためでした。主のための働きを続ける中で、挫折感、徒労感、

  諦めに支配されていませんか。そうであるなら、あなたも神の山ホレブに上りましょう。

 

2 ホレブに着いたエリヤは、すぐに洞穴に潜り込んでしまいました。神の前に出て行くこと

  を拒み、自分の殻に閉じこもったのです。自分の人生に対する不満を並べ立て、ひたすら

  自分の正当性を訴える彼の心の奥底にあった最も大きな問題は「孤独感」です。しかし、

  ここで全能の神が彼を咎めたり諭したりせず、あえて心の内を全て話させていることに注

  目しましょう。心の内にある思いを神に知っていただくことがあなたの魂の養いにつなが

  ります。神に心の内を打ち明けましょう。

 

 

3 神は彼の目の前で激しい大風、地震、火と大掛かりな自然現象を起こしましたが、そこに

  神はおられず、その後のかすかな細い声が傷んだエリヤの心の奥底まで染み通っていきま

  した。エリヤは、外套で顔を覆って(神の臨在の前に出る備えの意味)洞穴の入口に立ち

  ます。そこで彼が聞いたのは、第一にあなたは孤独ではないということでした。自分一人

  で戦っているのではなく七千人もの隠れた同志がいると知ったのです。神の視点で見るな

  ら、あなたの問題の中にも必ず希望の種を見いだせます。第二に、あなたにはこれからの

  生き甲斐があるということでした。新たな王と預言者を立てるというこれからの使命によ

  って、エリヤは生きる力を得ていきます。神のみことばによって自己中心の狭い殻が破ら

  れ、エリヤは再び恵みの世界に生きることができるようになったのです。よき牧者である

  キリストこそ、あなたの自己中心の殻を破り、神中心の幸いな人生へ導いてくださるお方

  です。彼の声を聴き、従いましょう。

  

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第二礼拝では、内川主任牧師より聖書のメッセージが語られています。