1 カペナウムを訪れたイエスに病を患うしもべのいやしを願い出たのは、ローマの百人隊長
でした。上に厚く、下に薄くなりがちな立場にありながら、いたずらに権威を振り回すこ
となく自分に与えられた権威を誠実に用いようとしていた人でした。あなたにも、託され
た権威がありませんか。それを誠実に、謙遜に用いているでしょうか。
2 百人隊長は異邦人でしたが真の神を信じ、会堂まで建てていました。自分の人生を導く神
の権威を認め、神を畏れて歩んでいました。そんな彼だからこそ、被征服者のユダヤ人か
らも弁護されたのです。目に見えない神の権威を認め、神を畏れて生きることが、自分と
他者を生かす生き方のスタートです。「神の前に生きている自分」であり、「神に生かさ
れている自分」なのだと日々認めて歩んでいますか。
3 み言葉の権威を認め、絶対的に従おうとする百人隊長の信仰をイエスは賞賛し、しもべを
いやしてくださいました。この出来事の最初から最後まで、イエスと百人隊長は遂に顔を
合わせることがありませんでしたが、その関係はシッカリと築かれていました。これは後
の時代の、イエスと直接顔を合わせることのできない全てのクリスチャンの希望でもあり
ます。たとえ顔は見ることができなくとも、イエスが神の権威をもって語るみ言葉を信じ
て従うなら、そこに何ら変わることのない神の力が働き始めるのです。権威あるみ言葉を
求め、従いましょう。