1 聖書には、今から2000年前、救い主イエスのお生まれを世界の誰よりも先に知らされた
人々が何人か出てきます。その夜、羊の群れを野宿しながら見守っていた羊飼いたちも、
そうでした。彼らは、生き物相手で休みのない仕事をし、コミュニティにも加われず、社
会的地位も低い人々でした。帰るべき自分の家を持たぬ、放牧生活だったのです。
2 天に現れた御使いは、羊飼いたちに救い主の誕生を真っ先に告げました。それは、彼らに
帰るべき所、安息の場所を与える約束でした。聖書を読めば、全ての人間には罪があり、
安息の場所である父なる神、つまり帰るべき所を失った存在だとわかります。帰るべき所
を持たぬということほど、人に不安を与え、失望させることはありません。
3 しかし、クリスマスに赤子としてこの世に来られ、長じて人の罪の清算のために十字架に
命をさし出した主イエスを信じるなら、主がもう一度あなたと父なる神とを結ぶ架け橋と
なってくださるのです。主イエスの十字架が、あなたに、帰るべき所を与えてくれるので
す。幼子イエスに出会った羊飼いたちは、喜びつつ、野原へ帰りました。それは以前と同
じ場所のようでしたが、明確に違う点があります。「神をあがめ、賛美しながら帰って行
った」とあるように、救い主と出会った喜びが彼らを覆っていたのです。楽しい時に、そ
こに行って感謝をささげることのできる場所。苦しい時も、そこに行って重荷を下ろすこ
とのできる場所。そんな神の愛の懐をわが帰るべき場所とする喜びを、見いだしています
か。今日、主イエスを信じ、心に迎えましょう。