1 イエスは「天の御国」について、「からし種」と「パン種」という二つの「種」を用いて
語られました。聖書の語る「天の御国」とは、主イエスを信じた人が死後に行く場所とい
うだけにとどまらず、「今、この地上で主と共に生き、体験できる世界」をも、表していま
す。クリスチャンは、この世において天国の前味を味わえるのです。
2 そんな天国の始まりは、ちょうど小さな種のような特徴を持っていると、イエスはたとえ
を通して教えています。「からし種」は、ごく小さな種から大きな木に成長します。「パ
ン種」もごく小さなものですが、パンを大きく膨らませます。共通点は、小さなものが後
に大きな結果を生み出す力を持っている、ということです。信仰から出た小さな始まりが
永遠に価値ある大きな恵みを生み出していくのです。どんなに小さな始まりでも、種には
希望があります。信じて、あなたの信仰を働かせましょう。
3 このたとえが教えるもう一つのことは、からし種やパン種のごとき小さな信仰を持って生
きるなら、その人は必ず成長し、変化していくということです。寄る辺のない人を連想さ
せる空の鳥に、安心してその身を寄せさせるのは、成長したからし種の木です。与える生
き方を目指しましょう。また、パン種の働きによって、小麦粉はおいしいパンに変質しま
す。もしあなたが、主を信じ、主と共に生きることを始めるなら、あなたの人生に天の御
国(神の力)が大接近してきて、あなた自身を変化させ、成長させ、根底から新しくして
くれます。この恵みを信じ、共に天の御国の祝福を生きていきましょう。