1 モーセは、ついにパロの前に立ち、「イスラエル人をエジプトから去らせよ」と告げる神
の言葉を伝えました。その内容を見ると、礼拝の自由を求めるものだったとわかります。
多神教信仰のエジプトにおいて、唯一神を信じるイスラエルの信仰は阻害されていたので
す。神の民は、真の神に礼拝をささげる者となるために救われる存在です。あなたは礼拝
を大切にしていますか。礼拝という、神への最高最大の奉仕に励みましょう。
2 しかし、モーセの言葉を聴いたパロは反発し、イスラエル人に更なる苦役を命じました。
苦役に喘ぐイスラエル人はその矛先をモーセに向け、非難を浴びせました。神の使命に従
った彼は、内と外に敵を持つ状態に陥ってしまったのです。神を信じて生きる者にも、人
生の問題、試練、困難は立ちはだかります。信じたから全ての問題がなくなるわけではあ
りませんが、問題に直面してもそれを乗り越えられる力が神から与えられると信じて生き
るのが、キリスト教信仰なのです。
3 思わぬ試練にぶつかったモーセは主の元に戻り、憤懣やる方ない思いをそのまま申し上げ
ました。喜びや感謝ばかりでなく、不満や訴え、否定的な思いをも神に申し上げています
か。ありのままを受け止めてくださる主は、決してあなたを拒みません。何があっても主
の元に戻り、心を注ぎ出して叫ぶ者となりましょう。そこに癒しがあります。そして、心
の内を語るモーセを主は決して退けず、贖い(奴隷からの解放)の約束を与えてください
ました。あなたが心を注ぎ出して祈る時、主は約束の言葉を与えてくださいます。真実な
神の約束をシッカリ握っていますか。日々主に祈り、聖書に親しみ、生ける神との絆を深
めていきましょう。