1 十戒の第四戒は、主への礼拝を生活の中に深く組み込むことを勧めています。日本で定着
している週七日、日曜休みの暦は、明治期に西欧化した折に入って来たものであり、その
土台は十戒にあります。旧約時代は土曜日の安息日を大切にしましたが、キリスト教会で
は、主の復活された日曜日が礼拝の日です。
2 第四戒が語っているのはどんなことでしょうか。
第一に、「安息日を覚えよ」ということです。
①創造の御業を覚える⇒神はその御手による被造物全てに「常によい」と、無条件の祝福を
注いでいます。神に創造され、命与えられた恵みを喜んでいますか。
②救いの御業を覚える⇒かつて罪の奴隷であったあなたを、主イエスの十字架で救ってく
ださった「恵み」を思い起こす日です。
あなたは、「主に創られた者」、「主に救われた者」です。この恵みを悟る時、自分を尊
い、価値ある者と受け止めて生きていけるのです。
第二に、「これを聖なる日とせよ」ということです。つまり、神へのささげ物を他から分
けて聖別するように、週の内の一日を神にささげる日として取り分けるのです。そのため
に、全ての仕事を一旦止めていくのです。創世記の始めに「夕があり、朝があった」と繰
り返されるように、あなたの思うに任せない夜から、神の造られる新しい一日は始まって
います。あなたの命の営みも、今取り組んでいる仕事や与えられた立場も、神の恵みと助
けなくして成り立つものではありません。そのことを覚え、週に一度の日曜日を主のため
に聖別しましょう。そこで自分を取りまく重荷や痛み、悩みや試練を御手に委ねる時、真
の平安に安らぐのです。
3 第四戒を通して、神を第一とし、礼拝を第一とする大切さを心に刻みましょう。この秩序
が定まる時、あなたの人生の中心も定まるからです。主を尊ぶ者を、主もまた、尊ばれま
す。主日礼拝を大切にし、恵みと平安に満たされましょう。