金の子牛事件② 出エジプト記32:7〜35

1 40日にも及ぶモーセの不在中、イスラエルの民は自分たちの不安を解消するために、金の

  子牛像を造り、礼拝しました。彼らは早くも十戒の第一戒と第二戒を破り、偶像礼拝の罪

  を犯してしまったのです。神はこの民の罪(背信行為)に対して激しい怒りを燃やされ、

  滅ぼそうとしました。イスラエル民族は、偶像礼拝の罪の刈り取りとして、民族存亡の危

  機に立たされたのです。

  

2 ところが、怒る神をなんと人間であるモーセがなだめました。彼は、イスラエルの民は神

  が出エジプトの恵みで導き出した民であること、またもし荒野で滅びれば異民族の物笑い

  になること、更に先祖たちへの約束をも持ち出して、必死で神を説得します。そして神は

  彼の言葉を受け入れ、民を滅ぼすことを思い直されたのです。この「神の思い直し」とい

  う不思議な出来事に現れているのは、まことの神と人間との関係性です。聖書の神は、罪

  人に過ぎない人間の声に耳を傾け、またご自身の御声を聞かせてくださる「対話をなさる

  神」なのです。日々、神と対話する近しさの中に生きていますか。祈りを通して、神に聴

  き、あなたの思いをも打ち明けましょう。

 

3 下山したモーセは偶像礼拝の現実を目にして憤り、十戒の板を砕きます。更に金の子牛像

  を砕いた粉を民に飲ませ、三千人をレビ人によって殺しました。厳しすぎる怒りと思えま

  すが、本来は民全体が滅びてもおかしくなかったのです。モーセの厳しい処置は、罪に対

  する神の怒りと裁きの厳粛さを教えています。翌日、再びシナイ山に登ったモーセは、民

  のために自分の名がいのちの書から消されてもかまわないと訴えます。贖い(捕われ人を

  身代金を払って解放すること)のために、彼が差し出したのは自分の命でした。このモー

  セの姿は、私たちの罪を十字架の死により贖なわれた主イエスの型です。今日も復活の主

  は御座からあなたを執り成しておられます(ローマ8:34)贖なわれ、救われて、もう一度

  「生きよ」と言っていただいた神の民として、主イエスに倣い、モーセのごとくに滅び行

  く魂のため執り成して祈る者となりましょう。

 

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第二礼拝では、内川主任牧師より聖書のメッセージが語られています。