はじめの一歩 士師記6:25〜32

1 聖書の神は、不完全な者を育てながら用いるお方です。ミデヤン人の襲来を恐れて酒ぶね

  に身を潜めて小麦を打つ臆病なギデオンに「勇士よ」と声をかけ、「さばきつかさ」とし

  て立つように促しました。主の約束に後押しされて立ち上がった彼に、最初の使命が与え

  られます。それは、彼の父が所有するカナン土着の偶像であるバアルの祭壇を打ち壊し、

  側にあるアシェラ像を切り倒し、新たに祭壇を築いてまことの神に生贄をささげることで

  した。これはギデオンだけに関わる命令ではありませんでした。民族全体が偶像礼拝に傾

  いていたイスラエルがそれを捨てて、まことの神のみに頼るようにとの促しでもあったの

  です。神は、人が二心のままでご自身を礼拝し、祈ることをお赦しにはならないのです。

 

2 ギデオンへの最初の命令は、規模としては大きなものではありませんでした。ここに、あ

  なたが神に用いられるための原則を見いだすことができます。もし、神に用いられたいな

  ら、すぐにできる身近なことから始めればよいのです。ギデオンは人の目を恐れて夜中に

  実行したものの、命令通りに偶像を壊し、まことの神への祭壇を築きました。使命に対し

  て、最初から100点満点の勇気と実行力で従うことはできないかもしれません。でも、最

  初はそれでいいと神が仰っておられることに心に留めて、主からの使命に従ってみましょ

  う。それこそ、信仰生活が祝福される秘訣です。

 

3 翌朝、破壊されたバアルの祭壇を目にした町の人々は激怒し、犯人のギデオンを殺せと父

  ヨアシュに迫りました。どんな叱責が来るかと身を縮めるギデオンでしたが、彼が聞いた

  のはギデオンの肩を持ち、バアルへの信仰を捨てた父の言葉でした。そして不思議なこと

  に激怒していた人々もまことの神への信仰に目覚め、ギデオンは一躍偶像を壊した英雄に

  なったのです。彼が想像もしていなかった主の働きが既に始まっていたのです。そして、

  そのきっかけはギデオンが主の命令に従った小さな一歩にありました。神に従う人は、人

  の計算を超えた偉大なことを起こします。主に従い行く「はじめの一歩」を大切にし、神

  のみわざを体験しましょう。

 

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第二礼拝では、内川主任牧師より聖書のメッセージが語られています。