1 ソロモンは不正が横行する社会の現状を見て空しくなり、憤りました。あなたも、世の現
状を見て空しさを感じることがありますか。
2 空しさの中で、ソロモンはまず神に目を向けようとしました。たとえこの世では不正を行
なう者が栄える事態があったとしても、正しい裁きをなさる神がおられます。そして、そ
の裁きは全ての人に及びます。あなたも例外ではありません。世の現状を見て空しくなる
より、神の前で自分がどう生きているかを、日々問うていくことの方が大切です。神を恐
れ、神の前に正直な生き方をしていますか。
3 次にソロモンは、人間の現実に目を向けました。社会に不正や腐敗が絶えないのは、それ
を構成する人間に問題があるからです。文化文明の皮を一皮剥けば、動物と何ら変わらな
い自己中心な生き方が見えてきます。それに気づいて、彼は人間存在の空しさを嘆きまし
た。自分がいてもいなくてもいい存在だと思った時、人は生きる力を失います。しかし聖
書は、人は本来神のかたちに造られた素晴らしい存在と教えます。罪のために人のセルフ
イメージは呪われ、貶められているのです。そこから回復する方法は、掛け値なしに「あ
なたは尊い」と呼びかけ続ける十字架の主のメッセージを受け取ることです。あなたのセ
ルフイメージは健全ですか。父なる神の懐に飛び込み、「わが息子」、「わが娘」と呼び
かけていただく幸いを受取りましょう。