1 5章後半は、富の性質と扱いについて教えます。第一に、富は完全な満足や安心を与えら
れません。貪欲の恐ろしさは、どこまでいっても満足できないことです。また、富によっ
て築かれた人間関係は脆いものです。富を持てば持ったで安心できず、時に人生の重荷に
さえなります。あなたには、富によって安心や満足を得ようとする傾向がありませんか。
2 第二に、富は人の一生を保証しません。何かの拍子に富が失われ、無一物になる可能性は
誰にもあります。そうならなくとも、死ぬ時にはその一切を手放さねばなりません。ソロ
モンはそんな人生の不毛を指して、「一生闇の中で食事をする」ようだと嘆きました。あ
なたは、人生の保証を何に求めていますか。それは、いつまで当てになるのでしょうか。
3 第三に、富を正しく扱うためには、富への見方を変えなければなりません。聖書は、富の
本質は「神の賜物」であると教えます。富を初めとして、能力も時間も仕事も全てが「あ
なたの一生」という限られた期間に神から預けられた物です。管理者として正しく活用し
てこそ、富は価値を持ち、人生にも喜びが生まれます。また主イエス・キリストを信じる
ならば、この世を去って後も持つことのできる、唯一の富が与えられます。あなたは、こ
の「永遠の命」という富を手にしていますか。キリストに富む人生は、空しさから解放さ
れた人生です。