1 6章は、空しい言葉の中から「幸せ」について問いかけます。一般に考えられる幸せの概
念として、第一に「富と財宝と誉れ」、第二に「長寿と家族に恵まれること」が挙げられ
ます。しかし、自身全てを手にしたソロモンは、それらは危うさを孕む幸せだと述べるの
です。富、名誉、大家族、長寿といった幸せの条件の中にある危うさを知っていますか。
2 富、名誉、大家族、長寿、どれもよいことですが、すべて整っていても、結局はその中で
生きる人自身が生き甲斐を持ち、満足した日々を送れなければ、仮に千年の長寿を二度繰
り返しても空しいとソロモンは語りました。世の終わりに神の前で人生の総決算報告があ
ると知るクリスチャンであればこそ、自分の命の質、生活の質を日々問うべきでしょう。
終りの日を意識しながら、今日を歩んでいますか。
3 十字架に向かうイエスこそ、本当に幸せな人生の究極のモデルです。第一に、主には十字
架と復活を通し神の栄光を顕わすという「目的」がありました。あなたも、地上で神の栄
光を顕わす存在です。第二に、主には世の全ての人という「愛の対象」がありました。あ
なたが愛を注ぐべき隣人は誰ですか。第三に、主には死にも奪われない「希望」がありま
した。あなたもこの希望を握り、生きる力を得ていますか。今、生かされている機会を用
いて主に倣い、いのちの質、生活の質を高めましょう。幸せで満ち足りた人生は、そこか
ら始まっていくのです。