1 7章は、真に知恵ある生き方として、人が向き合って生きるべき三つの点を教えます。第
一は、死と向き合って生きることです。「喪中の家に行く方がよい」のは、他者の死の現
実によって、生者も自分の死とその先を考えさせられるからです。死は確かに悲しみや空
しさを伴いますが、同時に、自分の死という大問題にきちんと向き合う機会でもあるので
す。十字架の義こそ、死への最大の備えです。この備えがありますか。
2 第二は、現実と向き合って生きることです。謙遜や忍耐など、心のコントロールを軽んじ
ると、現実と正しく向き合えなくなり、現実逃避に陥ります。向き合いたくない現実があ
りますか。逃げたくなったり、苛立ったりする現実に、今、信仰をもって向き合ってみませ
んか。
3 第三は、神と向き合って生きることです。あなたが順境の時も、逆境の時も、神の摂理は
変わりません。大切なのは、どんな時でもあなたが神にまっすぐ向き合って生きようとす
ることです。罪があるままだと、これができません。あなたには、理屈をこねて従えない
み言葉がありますか。「どうせ無理だ」と抱え込んだままの問題はありませんか。幼子の
ようにまっすぐに神を信頼し、素直にみ言葉に従ってみませんか。それこそ、この世で最
も知恵ある生き方なのです。