1 9章は、どんな人生にも共通する二つのことを記します。第一は、「運・不運」と呼ばれ
る、不確かな現実に翻弄されることです。努力や能力や知恵がいつも報われる、とは限り
ません。結局、運が明暗を分けると思えることもあるでしょう。しかし、真に時と機会を
支配するのは神です。運・不運を嘆き、人生の不確かさに呟きたくなったなら、神を求め
ましょう。
2 第二は、誰もが同じ結末(死)を迎えることです。どうせ同じならと悪に心が傾くのは、
罪の性質のゆえです。また、生きている内が花で、死ねば全て忘れ去られると思うと空し
くなります。いつまでも自分をおぼえていてほしいという根源的欲求は、創造主によって
しか充足されません。あなたは主を信じ、主におぼえられていると確信していますか。
3 「私は、神に永遠におぼえられている」、この確信が今を積極的に生きる力を生みます。
楽しく生きるための秘訣が、三つ記されています。①毎日、神に与えられた物を喜んで生
きる。→衣食住について日々感謝していますか。②家庭を大切にする。→家庭に喜びを生
み出すため、なすべきことがありませんか。③仕事に励む。→自分の仕事を、神の賜物と
受け止めていますか。確かに、人は皆同じ結末へ向かっています。あなたは、どうせ死ぬ
のだと呟いて生きますか。それとも、神の支配の中で死へ向かっている事実をおぼえ、与
えられた今を喜び、大切に過ごしますか。