1 10章は、思慮深く生きるための四つの知恵を記します。第一に、「小さな愚かさを軽んじ
ない」知恵です。香油の中に入り込んだ一匹の蝿のような小さな愚かさが全体をダメにし
てしまわないよう、注意せねばなりません。今、あなたと神との関係に入り込んでいる小
さな愚かさはありませんか。
2 第二は、「心の方向を確かめる」知恵です。聖書では右が神・命・幸福を指し、左はサタン・
滅び・災いを指します。見当違いの方向で奮闘しても、空しいだけです。大切なのは心が常
に神に向き、聴き従うのを重んじていることです。あなたの心の方向は、今どこに向いて
いますか。
3 第三は、「人に悪を図ったり、復讐しない」知恵です。「人を呪わば穴二つ」となる理由
として、正義の神の存在を忘れてはなりません。人に悪を図り、復讐する生き方が愚かと
されるのは、①神が人に期待する生き方に反するから、②それが人の領分を越えている行
いだからです。他者への復讐心や敵対心を抱えていませんか。十字架の主に委ね、解放さ
れましょう。
4 第四は、「人を傷付ける言葉でなく、癒す言葉を語る」知恵です。人の成熟度は、その言
葉に表れます。愚かな言葉は節操がなく破壊的ですが、知恵ある言葉は癒しと希望を与え
ます。日常において、どんな言葉を使っていますか。優しく、知恵ある主のみ言葉に親し
み、変えられましょう。