1 試練を通って成長し、完全な者となっていくために必要なものは、知恵です。聖書が語る知
恵とは、①天よりのもの(エペソ1:17)、 ②キリストの内にあるもの(マタイ13:54)、
③人によい生き方を歩ませるもの(ヤコブ3:13)です。試練の中で、小賢しい自分の知恵
ではなく、神の知恵に頼り、求めていますか(箴言3:6〜8)。
2 知恵を得るためには、第一に、自分には知恵が必要だと認めねばなりません。自分には知
恵が欠けているという自覚が、真に知恵ある生き方の第一歩となります。第二に、主に求
めねばなりません。気前のよい神を信頼し、求めるのです(詩篇2:8)。第三に、信仰に
立って求めねばなりません。信仰と不信仰の間で揺れる二心の姿では神に喜ばれることは
できないし、安定もしないのです。信じつつ疑うという信仰の態度を改めて、疑わずに求
めることが祝福につながる道なのです。
3 病気の息子を抱えて主の前に来た父親(マルコ9:20〜29)のように、祈りつつも自分で判
断し、諦めていたり、疑っていたり、他に道を探そうとする矛盾を抱えてはいませんか。
そんな自分の中にある矛盾を、信じ切れない自分をそのままさらけ出して、主の助けを仰
いでいますか。試練があることが問題ではなく、試練に打ち勝つ知恵があるかどうかが問
題なのです。神は与えてくださいます。応えてくださいます。道を開いてくださいます。心
新たにして、求めましょう。