1 「差別してはいけない」とはこの世の道徳的な教えでもありますが、ヤコブは単なる道徳
を説こうとしているのではなく、何より信仰者にとってそれが誤った生き方であることを
教えます。当時の教会でも、貧富による扱いの差別があったようです。あなたには、隣人
をその貧富、人種、性別、教育、特徴などで差別している心がありませんか。
2 差別をすることは、なぜ神に喜ばれない悪い生き方なのでしょうか。①差別は、自分を神
の立場に置く誤りだから→自分を棚に挙げて他者の弱さをあげつらい、裁いてはいません
か。本当に正しく裁けるのは神だけです。②差別は、外見や偏見で人を判断することだか
ら→外見や偏見で判断することが、かえって相手の本当の姿を見失わせることがあるので
す。③差別は、神の律法に反するから→隣人を愛する(マタイ22:39)という最高の律法
を守ろうとしていますか。
3 どのようにして、隣人を差別しない生き方ができるでしょうか。①栄光の主を信じる信仰
に立つ→内なる差別意識を打ち砕くお方は、十字架の死を通して栄光をお受けになった、
主イエス以外にはおられません。自らの力では神の律法を全うできないと認め、栄光の主
にすがり求めましょう。②みことばに従い、それを行なう→やがて神の前に立ち、みこと
ばに対しどのように生きたかが問われる時が来ます。隣人を自分自身のように愛する(相
手の足りなさを覆うあわれみを示し、相手の存在を受け入れる)生き方を全うできるよう
に、主に祈り求めましょう。