1 ヤコブは、苦しみの時に祈りを通して神に心を向けるように勧めます。苦しいからと嘆い
たり、落ち込んだり、原因を探そうと躍起になるよりも、神に祈ることが最良の対処法な
のです。祈る時に、①慰め、②思いやり、③品性、④勝利という恵みが与えられます。ま
た、苦しみに出会うことは、不信仰な者を変え、真剣に神に向き合う者とさせるという側
面もあります(Ⅱ歴代誌33:12〜13)。今、苦しんでいますか。信仰を握って、祈り始め
ましょう。
2 次にヤコブは、喜んでいる時に神を賛美するようにと勧めます。嬉しい時、感謝な出来事
があった時、神を賛美していますか。喜ばしい出来事のあった時、その側には高ぶりの罪
の罠が口を開けていることを忘れず、真心から主なる神をたたえ続けましょう。
3 第三にヤコブは、病いの時に祈るようにと勧めます。人が病いを得る原因、経緯はさまざ
まありますが、共通しているのは癒すお方は主なる神であるということです。神は医者や
薬を用いて癒してくださるお方であり、また教会の指導者たちの祈りの支えを通しても働
いてくださいます。そして何より肝心なのは、死と病に勝利した救い主イエスの御名によ
って祈ることです。この世に遣わされたキリストの代理人であるクリスチャンには、この
御名を用いる特権が与えられているのですから、大胆に用いて癒しの恵みを豊かに体験し
ましょう。