互いに愛し合いなさい ヨハネの福音書 13:34~35

1 主イエスは「新しい戒め」を与えると仰った上で、今日のみことばの箇所を語りました。

  しかし、実は「新しい戒め」として提示された「互いに愛し合いなさい」という勧めは、

  これ以前にも語られていたものです(レビ記19:18)。それなのにどうして新しい戒め

  なのでしょうか。それは単に愛するということ自体が新しいのではなく、どうやって愛す

  るか、愛し方が新しいということなのです。

 

2 新しい愛し方は、34節後半で主が語られたことばに表されています。すなわち、主に愛さ

  れたのと同じ愛し方で、互いに愛し合うことです。この愛とは、言うまでもなく十字架の

  愛です。人間の常識からすればとても愛せない者、愛したくない者を愛する愛なのです。

 

3 異なる個性を持ち、考え方も時に食い違い、欠点も抱えた者同志が、主にあって一致でき

  るように受け入れ合い、失敗があっても赦し合っていく、そこに神の栄光が輝くのです。

  具体的には、①互いの重荷を負い合う(ガラテヤ6:2)⇒誰かの重荷を負うことを大切

  にすると共に、あなたの重荷を負ってもらうことも大事にしましょう。弱さを打ち明け、

  その上でフォローし合える関係を築きましょう。②人のために祈る⇒誰かのために主の恵

  みを求めて祈る時に、その人の内にある良いものを見いだしていきます。また、祈りの中

  で自分自身についても探られ、一致のための悔い改めにも導かれます。主にあって、互い

  に愛し合いましょう。

 

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