1 主イエスは「新しい戒め」を与えると仰った上で、今日のみことばの箇所を語りました。
しかし、実は「新しい戒め」として提示された「互いに愛し合いなさい」という勧めは、
これ以前にも語られていたものです(レビ記19:18)。それなのにどうして新しい戒め
なのでしょうか。それは単に愛するということ自体が新しいのではなく、どうやって愛す
るか、愛し方が新しいということなのです。
2 新しい愛し方は、34節後半で主が語られたことばに表されています。すなわち、主に愛さ
れたのと同じ愛し方で、互いに愛し合うことです。この愛とは、言うまでもなく十字架の
愛です。人間の常識からすればとても愛せない者、愛したくない者を愛する愛なのです。
3 異なる個性を持ち、考え方も時に食い違い、欠点も抱えた者同志が、主にあって一致でき
るように受け入れ合い、失敗があっても赦し合っていく、そこに神の栄光が輝くのです。
具体的には、①互いの重荷を負い合う(ガラテヤ6:2)⇒誰かの重荷を負うことを大切
にすると共に、あなたの重荷を負ってもらうことも大事にしましょう。弱さを打ち明け、
その上でフォローし合える関係を築きましょう。②人のために祈る⇒誰かのために主の恵
みを求めて祈る時に、その人の内にある良いものを見いだしていきます。また、祈りの中
で自分自身についても探られ、一致のための悔い改めにも導かれます。主にあって、互い
に愛し合いましょう。