1 イエスは指導者達に「ぶどう園の譬え」を語りました。譬え中の「主人」は父なる
神、「ぶどう園」は神の国、「農夫」はイスラエル、「しもべ」は預言者、「息子」は
イエスを指します。神の民として選ばれ、よい実を期待されながら神に背いて預言者
を迫害し、今イエスをも殺そうとする心頑なな彼らへの警告であり、悔い改めを促す
ためでした。
2 この譬えは、主を信じて新しい神の民とされた者がどう生きればよいかを逆説的に教
えています。
①自分が所有者でなく管理者であると忘れずに生きることです。農夫が全て主人の備
えたぶどう園で働いたように、あなたの住む地球も命も賜物も時間も全て神から与え
られ、管理を委ねられたものです。それを忘れて「自分の人生、自分のもの」と神を
締め出していませんか。「よき管理者たれ」と神があなたに委託されているものを御心
に叶うように忠実に用いましょう。
②命の源である神に対し生きた信仰の応答をし続けることです。しもべを次々に辱め
た農夫の行為は、与えられた恵みを忘れて主人を侮り、無視する行為でした。神から
与えられている恵みを忘れ、感謝を怠る時、農夫と同じ心が生まれます。神の恵みな
しに一時たりとも存在できない自分であることを忘れず、神の呼びかけであるみ言葉
を軽んじない生き方を選び取りましょう。
3 「人に捨てられた石」とは、十字架のイエスのことです。十字架の主をあなたの人生
の礎石とする時、人の目には不思議な神の力、愛、知恵が与えられていきます。あな
たは今、この石の上に立っていますか。