エレミヤは、「涙の預言者」や「苦難の預言者」とも呼ばれている人物です。国が崩壊していこうとする激動の時代にあって、彼は主からの召命を受けて立ち上がっていきました。主からの召命とは、一体どのようなものなのでしょうか。
1 主によって選ばれる→現代社会は持っている能力によって選抜されていきますが、主の選
びはそうではありません。『あなたを胎内に形造る前から』(:5)と語っているように、能力
では左右されません。ただ主の計画の内に、一方的に選ばれているのです。私たちも主に
よって選ばれた者です。喜びをもって主の計画の内に歩む者となりましょう。
2 主によって遣わされる→主は無責任に行けとだけ言われるお方ではありません。一歩を踏
み出していくことはとても勇気のいることです。しかし、主はそんな私たちに励ましを与
えて下さいます。それだけでなく、共に働くパートナーとしていつもそばにいて下さるの
です。充実したアフターフォローの主に信頼する者となりましょう。
3 主によってことばが授けられる→エレミヤは若いことを理由に主からの召命を躊躇しまし
た。実際のところは、自信がなかったのかもしれません。プレッシャーや不安は常に押し
寄せてくるものですが、主はその弱さをも知っていて下さり、エレミヤに対して一番必要
な「ことば」を授けて下さいました。主は私たちのすべきことを教えて下さいます。ま
た、必要なものを与えて下さいます。私たちが何かをするのではありません。主と共に行
なっていくのです。それぞれに与えられている主からの召命を握り、前進する者となりま
しょう。