アブラハムは「信仰の人」であると知られていますが、彼の生涯を見ていく時に、必ずしもそのように思えない部分も出てきます。けれども、彼は確かに信仰の人だったのです。その背景には、神様の存在がありました。
1 神は成長させてくださる→アブラハムの生涯は、試みの連続であったと言うことができま
す。それは、彼を神に従う者へと成長させるためのものでした。試みの中でたくさんの失
敗をしましたが、神様はそんな彼を決して見捨てず、一歩一歩成長へと導いてくださった
のです。神様が、アブラハムを成長させ、信仰の人としてくださったのです。
2 神は従う者に応えてくださる→愛する子イサクを捧げることは、最も過酷な試みでした。
にも関わらず、彼は神様に従い、「備えてくださる」という信仰を持って進んで行ったの
です。神様はその信仰を反故にされませんでした。彼の信仰に応え、一頭の雄羊を備えて
くださったのです。どのような状況の中でも、神様は従う者に応えてくださいます。全て
を委ね、従う者となりましょう。
3 神は見続けてくださる→神様は、「試みる者」(:1)であり、「備える者」(:14)です。相反
するような二つの姿ですが、その間も、神様は変わらず彼を見続けてくださっているので
す。試みの中で孤独を感じたこともあったでしょう。しかし、いつも神様の守りと備えが
ありました。神様は私たちの状況を、見て、知って、備えてくださるお方です。このこと
は、一生涯、変わることがありません。今日も、神様は私たちを見続けてくださっていま
す。全生涯を導いてくださる、素晴らしい神様に信頼する者となりましょう。