1 冬は、木々が葉を落とし、裸になっていく季節。しかし、一見枯れたように見えても、根
をしっかり張っているならば、その木は再度春に色づき、実を結んでいきます。根がある
ことで、植物は強風にも倒れずに支えられ、絶えず水分を吸い上げて生きていくことがで
きます。これが「木には望みがある」というみことばが示す、木の「希望」です。
2 「木には望みがある」というみことばは、同時に、人間にも根となる存在が必要であり、
また根がある人生は力強いと教えています。人生の四季を過ごす中で、花咲く季節もあれ
ば、打ち倒されて枯れそうになる冬の季節も巡ってきます。ヨブという人も、人生の大き
な試練を経験しました。しかし、根を持つ人の人生には、試練に打ち勝って再び芽を出せ
る強さが生まれてくるのです。
3 根を持つとは、人生の安心の根拠を持っているということです。あなたは、自分の人生の
安心の根拠をどこに見いだしているでしょうか。健康、お金、自分自身など、さまざまな
ものが考えられますが、共通するのはどれも有限なものだということです。有限な存在で
ある人間が、本当に安心して生きるためには、無限の存在に根拠を置くことが必要なので
す。「キリストの中に根ざし、また建てられ、また、教えられたとおり信仰を堅くし、溢
れるばかり感謝しなさい。(コロサイ2:7)」とあるように、人生の根を主イエスに下ろ
し、主と共に歩いていく人生にこそ、絶えざる命の喜び、そして希望が生まれてくるので
す。新しい一年の初め、救い主イエスに人生の根を下ろしましょう。