1 主の霊に覆われたギデオンの吹き鳴らす角笛に応答し、32000人の軍勢が集まりました。
敵に比べれば数の上ではまだまだ負けていますが、臆病なギデオンの心にも「なんとかな
るかも」という思いが生まれたことでしょう。しかし、主はその兵が多すぎると思いがけ
ない言葉をおっしゃいました。主は戦いを前に不要なものを取り除こうとされたのです。
第一に、除こうとしたのは「誇り」です。主の戦いに人間的な誇り、プライドは不要なば
かりか、妨げにさえなるからです。あなたの長所、知識、経験、健康、社会的な地位、豊
かさ、そうしたすべてのことが高ぶりの侵入口ともなることを覚え、神の前にへりくだっ
て歩みましょう。
2 第二に、神が除こうとしたのは「恐れ」です。急ごしらえの軍隊には、戦いへの恐れを抱
えたままの者が多くいました。しかし、恐れに捕われた兵士がいることは全体にマイナス
の影響を与えかねません。将来への恐れ、名誉を失うことへの恐れ、死への恐れに対抗で
きる人は誰もいません。この恐れを取り除くのは、ただ神のわざだけです。他ならぬギデ
オンが恐れるたびに何度も主が励ましてくださったように、あなたが恐れる時、主の励ま
しと助けが必ずあるのです。信じて、恐れを乗り越えましょう。
3 第三に、神が除こうとしたのは「油断」です。神は泉へ兵を導き、その水の飲み方で残す
者を選びました。自分の欲求を満たすことが第一になり、油断して戦いの姿勢を忘れた兵
はいなくなり、水を飲む際にも周囲に目を光らせ、戦いに備えていた300人が残ったので
す。数の上では、最初の100分の1以下になりました。しかし、そこに残ったのは油断なく
戦いに備える、勇気と判断力を持つ兵士たちだったのです。神が用いるのは備えのある兵
士であり、あなたもその一人になれます。あなたの抱える弱さや小ささ、問題や不安の中
に必ず神の栄光が現されると信じますか。油断せず、一心に主を見上げ、日々、主の戦い
の勇士として用いられましょう。