1 イザヤは、イスラエルが南北に分裂後、次第に衰退していく時代に活躍した預言者です。南
ユダを滅ぼしたバビロニアを新興のペルシャが倒したことにより、強制移住させられていた
南ユダの民はエルサレムへの帰還を許されました。しかし念願の神殿建設は難航し、時と共
にますます闇が深まるような、希望の持てない状況にいたのです。現代もまた希望の見出し
難い時代ですが、罪の暗闇の広がる世に向かって語られる主のみことばに耳を傾けることが
肝要です。
2 神はまず、「起きよ」と仰います。38年もの長患いのために諦めきっていた病人に同じみ
ことばを与えられた(ヨハネ5:1〜9)ように、霊的な眠りの状態にある者を立ち上がらせ
信仰の歩みへ向かわせるのは、神のみことばです。あなたは諦めていませんか。現実の重
さに負け、希望を手放していませんか。もう一度みことばを握り、信仰によってチャレン
ジする生き方を選びましょう。
3 続いて神は、「光を放て」と仰います。朝のエルサレムが輝くのはそれ自体が発光してい
るからでなく、太陽の光を受けているからです。この世の光として来られた主イエスを信
じるあなたは、この暗い罪の世に主の光を反映し、輝かせる存在とされています(ヨハネ
8:12)。それぞれの個性や生活を通して、暗闇の世にあってひと味違うキリストの光を放
ち、主のもとに人々を導くのです。新しい年、あなたも起き上がって神の栄光の光を放つ
者とさせていただきましょう。