1 海辺に立つ竜の前に、第一の獣が現われました。この獣はサタンの手下で、圧倒的な力と
しるしで地上を支配します。この幻は、たとえば歴史上栄えたローマ帝国等の「地上的支
配者」、「国家権力」を象徴的に表します。地上の強大な力を、時としてサタンは自分のた
めにうまく利用するのです。目を覚まして地上的な権力を吟味しましょう
2 続いて現われた第二の獣は小羊のような角を持ち、語るのはサタンの言葉でした。これは
終末に現われる偽キリスト、偽預言者を表します。この獣は巧妙に人々の心をサタンに向
けさせ、彼らに「獣の数字666」を刻印させました。これは、サタンの所有になったとい
う意味です。666は特定の誰かでなく、二匹の獣のように神に敵対しサタンに与する「反
キリスト」を表します。偽者に騙され、サタンの支配に陥らないために、正しく見極める
霊的知恵を神に求めましょう。
3 この幻から何を学ぶことができるでしょうか。①確かに終末にサタンの力は強くなるが、
それは所詮本物でないということ⇒二匹の獣の「冠」や「角」は、神に成り代わりたい思
いの表れです。しかし所詮「666」、完全数「7」に比べて不完全な存在なのです。主を
信じるあなたは、過剰に恐れずともよいのです。②獣の活動期間は限られていること⇒神
の許しの下でしか、獣は働けません。苦難に遭う時、背後に必ずおられる神をこそ見つけ
ていきましょう。③忍耐と信仰に生きる大切さ⇒世にあって艱難はありますが、その先に
あなたを待つのは天国の栄光です。いのちの書に名が記されている事実を誇りとし、信仰
の道を忍耐しつつ、進み続けましょう。