1 イエスを亡き者にしようと企む敵意の満ちる中、主は大胆にもエルサレム近郊のベタニヤ
に現れます。食事の席を共に囲んでいたのは、甦りの奇跡を経験したラザロとマルタ、マ
リヤの三姉弟でした。
2 食事の席上で、マリヤはナルドの香油を主の足に注ぎます。ナルドの香油は、ナルド(甘
松香)から作る香料で、貴重な舶来品です。ユダが300デナリと見積もったほど、高価な
ものでした。客人に香油を注いでもてなすのはユダヤの習慣ではありましたが、それにし
てもマリヤの行動は破格、常識はずれなものでした。
3 誰もが驚く彼女の行動をユダは批難しましたが、他ならぬ主ご自身が弁護されたのです。
なぜ、主はマリヤの行動を喜び、受け入れてくださったのでしょうか。①マリヤの行動の
動機が主への感謝だったから。⇒年収にも匹敵する高価な香油を惜しまず注いだのは、そ
れだけ彼女が弟を甦らせてくださった主に感謝していたからです。そして、主はその心の
動機に注目なさるのです。主への感謝を動機として、すべての物事を行なう人になりまし
ょう。②マリヤの行動が主の命の代価に対する感謝であったから。⇒主はマリヤの行動を
自らの葬りの準備と言われました。あなたを救うために支払われた主の命の代価の尊さを
額面通りに受け取っていますか。日々、絶えざる感謝をささげましょう。主は全てのよき
ものをささげて仕えるあなたの心を今日も喜び、受け入れてくださるのです。