1 イエスとクリスチャンの関係を「愛」というキーワードで示したヨハネは、一転してこの
世とクリスチャンの関係を「憎む」というキーワードで表します。しかしそれは単に恐れ
を抱かせるためではなく、予め備えるためでした。自身が迫害の只中にいたヨハネを通し
て語られるみことばに聴き、逆風吹き荒れる日にも、揺るがず主に従い続けましょう。
2 世がキリストにつながる者を憎む理由は何でしょう。①主が世から憎まれた方であるから
です。十字架の死に至るまで身を低くされた主をモデルとして生きるクリスチャンだから
こそ、迫害の日も来るということを心に留めましょう。②世と異質な者であるからです。
多様な価値観渦巻く世にあって、不変の神の国の価値観に立って生きるからこそ、摩擦や
衝突は避けられないのです。しかしそれは全て、主の御足の跡を辿っていこうとする信仰
が結んでいく実であることを覚え、行く道の先に必要な備えをなさる主イエスに感謝しま
しょう。
3 では、キリストにつながる者は、どのようにこの世を生きるべきでしょうか。唯我独尊的
に振るまい、衝突を引き起こすことは避けねばなりません。また衝突を避けるあまり「地
の塩」としての自らの味を失っては本末転倒です。目指すべきは、世と平和を保ちつつ、
地の塩として影響を与え続けることです。そのためには愛が必要です。罪の世を愛して自
らをささげた主の愛を求めるのです。この世に対し、いつも「愛する」というキーワード
で生きていきましょう。