1 この聖句の背景には、「金の子牛事件」があります。シナイ山でモーセが神から十戒を授
けられていた際、麓にいた民は待ちきれず、不安に駆られて金の子牛像(偶像)を造って
しまいます。神は怒り、民を滅ぼそうとされますが、モーセの命がけのとりなしで思い直
され、再度十戒を与えようとモーセをシナイ山に呼ばれました。悔いて立ち返る者に、神
は今日も再び祝福を与えてくださいます。
2 神はモーセにご自身の性質を明らかにされました。①「あわれみ深く、情け深い神」⇒神
は怖い存在だと思っていませんか。旧新約聖書を通して、神はご自身を正しく示しておら
れます。この性質は、あなたの罪の報いをその身に負って死なれた、主の十字架に結実し
ています。日々、あわれみにより赦され、生かされている恵みを喜びましょう。②「罰す
べき者を必ず罰する神」⇒神はあわれみ深いお方ですが、罪を曖昧に水に流すことはなさ
いません。だからこそ、主は十字架で私たちの罪のための代価を支払われたのです。罪多
き者のために死んでくださった主に、心から感謝しましょう。
3 モーセが願ったのは、「うなじのこわい(自分中心な)自分たちと共に進んでください」
ということでした。頑なな罪人に赦しと解放を与えてくださった主イエスこそ、どんな時
にも求め、共に進んでくださいと願うべき人生の同伴者です。危機の時代に生かされてい
る教会、クリスチャンとして、日々臨在を求めて祈り、主と共にある未来へ舵を切ってい
きましょう。