1 マルコ13章は、主イエスが終末について教えられた「小黙示録」とも呼ばれる箇所です。
きっかけは、ヘロデ大王の命によって建設中だったエルサレムの大神殿に、弟子たちが感
嘆の声をあげたことです。主はこの世に永遠のものはないと語りました。必ずやって来る
二つの終末(この世の終わり・自分自身の終わり)を見据えて、どう生きるかが肝心なの
です。
2 主イエスは、ダニエルの預言を踏まえ、神殿を荒らされるような時は何も持たずに山に逃
げるよう促しました。A.D.70年にその預言が現実となった時、主のことばに従ったクリス
チャンは守られたのです。人生の緊急事態に直面する時、私たちには主なる神の御許とい
う絶対的な逃げ場があることを決して忘れてはなりません。もうダメと思う時こそ、主の
御許に飛び込み、助けていただきましょう。
3 主イエスは、世の終わりに際し「目をさましているように」と教えました。目をさまして
偽物にだまされないことが必要です。また、目をさまして季節の変化を悟らねばなりませ
ん。いたずらに世に同調して心騒ぐのでなく、みことばと御霊に導かれましょう。二つの
終末は誰にも等しく、必ずやって来ます。どうせ滅びる世界なら、どうせいつか死ぬのな
ら、と考えて生きますか。滅びることのない主イエスの言葉を心に刻み、与えられた命を
大切にして、今日の日を世の光として歩んでいきましょう。