1 ピレモンの手紙はパウロからピレモンに宛てた私信で、とても短い手紙です。三人の人物
が出てきます。①オネシモ⇒「役に立つ者」という意味の名を持つ彼は赦された人です。
ピレモンの奴隷であった彼は、主人の物を盗んだ上に逃亡した人でした。しかし逃亡先の
ローマで獄中のパウロと出会い、福音を聴き、救われたのです。どんな人も、キリストの
十字架による救いを得るならば、新しく生まれ変わることができます。あなたも主の役に
立つ者になりましょう。
2 ②ピレモン⇒彼は赦そうとした人です。コロサイ教会の中心人物だった彼は、パウロのよ
き協力者でした。パウロはその彼にこの手紙を通して、オネシモの赦しを願いました。そ
れはピレモン自身が主に赦され、救われた人だったからです。赦せない思いを誰かに対し
て抱いていませんか。主の十字架を見上げて手放し、水に流し、幸いを得ましょう。
3 ③パウロ⇒彼は身代わりに頭を下げた人です。ピレモンへの手紙は、オネシモの身元引き
受け書であり、ピレモンへの損害賠償支払誓約書でもあります。他人の罪を引き受け、損
害賠償を約束し、身代わりに謝罪した人、それがパウロです。この姿に、十字架の主イエ
スの姿が二重写しに見えてきませんか。キリストがしてくださったことを思い、自分もま
たキリストにしていただいたように生きる者となることを目指していきましょう。