1 「砂上の楼閣」という諺の由来となった、主イエスのたとえ話に聞きましょう。家を建て
た二人には、共通点があります。①外側から違いは見えない⇒両者に、家の素材や高低差
などの違いがあったとは記されていません。真の違いは人の目にはわからないのです。②
同じように洪水が襲った⇒倒れた家の方が、よりひどい洪水だったわけではないのです。
誰の人生にも、時に思いがけない洪水のような出来事が襲うことを忘れてはいけません。
2 両者の違いは、どこに家を建てたかでした。しかし、好んで地盤の弱い砂地に家を建てる
人がいるでしょうか。もしかしたら、彼は砂地に家を建てる愚かさを知らなかったかもし
れません。イエスは、両者を分ける違いはみことばを聞いて行なうかだと教えています。
真の土台である主とつながり、生きた関係があるか。確かな導きを与える御声に聞いてい
るか。これが重要なのです。
3 並行箇所のルカ6:48は岩の上に家を建てた人について「その人は、地面を深く掘り下げ」
と記します。日々、神の前に時間をとって祈り、みことばに聞き、従って生きることは、
固い地面を深く掘っていくことに似ています。この地道な営みを弛まず行なう人こそ、真
の神という確かで揺るがぬ岩の上に自分の家を建てる人です。誰の人生にも突然の洪水は
押し寄せて来ますが、みことばに日々聴き従って「それでも倒れない」平安と希望、新し
い力をいただきませんか。