1 公生涯の初めに、イエスは御霊に導かれた荒野でサタンの誘惑を受けました。これは創世
記のアダムとエバに対する誘惑と対になった出来事です。最初の人が罪ゆえに失った祝福
を取り返すために、主は誘惑と戦われるのです。サタンの狙いは、①主に罪を犯させるこ
と、②主を神の御心から逸らせることでした。同様の狙いをもってあなたに誘惑を仕掛け
るサタンにどう対処すべきか。主に学びましょう。
2 40日にも及ぶ断食明けの空腹の時を狙って、サタンは「石をパンに変えよ」と誘惑しまし
た。真の神であり、真の人である主にこの誘惑は強く迫ったに違いありません。空腹に負
けて長子の祝福を失ったエサウのように、刹那的な満足に惹かれてしまうことがありませ
んか。刹那の満足が過ぎた後にやってくるのは虚しさであることを心に留め、自分で石を
パンに変えようとすることをやめましょう。
3 イエスはみことば(申命記8:2〜3)を用いて、第一の誘惑を退けました。それは、荒野の
40年間イスラエルの民を養った天からのパン(マナ)と関係しています。民を生かすとい
う神の御心の具体的な現れであるマナによって、民の日々の命は守られたのです。パンに
期待・依存するのでなく、真の神に信頼することが、真の満足、真の幸いへあなたを導き
ます。今日もあなたを生かし、守っておられる神への信仰を心から告白し、信頼の思いを
表しましょう。主にあって、真の満足をいただきましょう。