1 サタンの第三の誘惑は、イエスを非常に高い山に連れて行き、全世界の国々と栄華を見せ
た上で、もし自分に膝を屈めるならその全てを与えようと迫ることでした。第三の誘惑の
目的は、人の持つ権力と富への欲求(支配欲・所有欲)に訴えることです。人は他者が自
分の思い通りに、自分の言う通りに動く時、快感を感じます。また、富への欲求も底なし
で、誰もが弱さを見せるものです。
2 サタンは、世界の全ての権力、そして富と引き換えに何を求めたでしょうか。サタンに膝
を屈めることです。これは禍々しい悪魔崇拝の儀式をすることでなく、神に背を向け、自
らの欲望を追い求める自己中心の生き方をするということです。十字架の苦難を通って栄
光に至る道を行こうとする主に、より簡単に栄光が手に入る道があると誘惑したのです。
サタンは、あなたにも人間の罪の根源にある「自己中心」という弱点をピンポイントで突
く誘惑を仕掛けてきます。神に背を向ける妥協を迫られる時、あなたはどうしますか。
3 イエスはまたも「あなたの神である主を拝み、主にだけ仕えよ」とある聖句を用いて、サ
タンを退けました。神に従う歩みを犠牲にして、何らかの祝福を手にできると誤解しては
なりません。主にだけ仕える、この第一原則を譲ってはならないのです。本当によきもの
は、あなたを極みまで愛する神から来ます。このお方だけを信じ、このお方だけに仕える
と心を定めて歩みましょう。