気前のよい主人 マタイの福音書 20:1〜15

1 自分が働いた時間、積み重ねた実績に対する報いとして報酬が与えられる。そうしたこの

  世の法則で測るとなんとも理解に苦しむのが、今日のたとえ話です。物語は、ぶどう園の

  主人が早朝から働き手を探しに行くことから始まります。一日の終わり、5度にわたって

  集められた働き手に手渡されたのは、全て同額の1デナリでした。

 

2 主人に文句をつけたのは、早朝から働いていた労働者たちです。彼らはなぜ不満を抱いた

  のでしょう。①自分たちははっきり一日1デナリの契約をしたのに、そうでない後から来

  た者たちも同額を手にしたからです。②自分や他人の働きぶり(仕事量と時間)を見比べ

  て、勝手に査定をしていたからです。

 

3 このたとえ話が、天の御国の原則について教えていることを忘れてはいけません。全ての

  労働者に同額を与える気前のよい主人とは、天の父なる神のことです。1デナリは神の恵

  みを表します。御子イエスの十字架の死が自分の罪のためであったと信じる者は、全て救

  われます。老若男女、民族や国の異なり、信じたのが若い日か晩年か、そうした違いはど

  こにもありません。それを忘れ、自分の行為を盾に神と取引するような信仰や、自他を比

  較して勝手に査定する律法主義の罠に陥ってはならないのです。実に気前のよい神の恵み

  によって救われていることに、まず感謝をささげましょう。そして、神にある恵みによっ

  て更に強くされ、日々これ勝利の生活を歩みましょう。

 

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第二礼拝では、内川主任牧師より聖書のメッセージが語られています。