1 サマリヤ滞在を終え、イエスは本来の目的地であるガリラヤに到着しました。イスラエル
北部のガリラヤは交通の要衝で、農業や漁業も盛んでしたが、田舎、粗野と見なされるこ
とも多い地域でした。ガリラヤの人々は主イエスの為さるしるしに目を奪われ、歓迎しま
したが、それは主ご自身を喜ばせることのない上っ面の信仰でした。目に見えない救い主
イエスへの、未知なる希望と信頼を抱いていますか。
2 カペナウムからイエスを訪ねてきたのは、王室の役人でした。重篤な病いに苦しむ息子の
癒しを願ってやって来たのです。ガリラヤの人々同様、未成熟で不完全な信仰の持ち主で
あった彼を、イエスは真の信仰へ導こうとされます。
3 役人の姿から、信仰には三つの段階があると教えられます。第一段階は、イエスに何とか
してほしいという思いがあったことです。しかし、役人の信仰には未成熟な点がありまし
た。①自分で確かめないと信じられない信仰、②自分で主の力を限定している信仰、③見
てから信じようとする上っ面の信仰。第二段階は、主イエスのみことばを聞いて信じるこ
とです。自分の願っていたようにカペナウムの自宅に来ない主のみことばを信じた時、役
人の息子は癒されました。第三段階は、絶対的なキリストへの信仰を持つことです。しる
しそのものでなく、しるしを通して指し示される主イエスを見つめましょう。このお方こ
そ、真の救い主です。