祝福　　創世記 12:1〜4

１　人間の社会は日進月歩で豊かになり、便利になっていますが、物質的な豊かさが人の心ま

　　で豊かにするとは限りません。今から4000年前に生きていたアブラムの抱えていた苦し

　　み（弟ハランとその妻の死、アブラム夫妻の不妊の問題、父テラの旅の途上での死）が、

　　カルデヤのウルの豊かさで解決できなかったとおりです。古びることのない神のみことば

　　こそ、あなたに生きる力を与えます。みことばに従って生きる者に、人生の祝福は必ず満

　　ち溢れます。

２　神なき、望みなき世界に生きていたアブラムに、神はどんな希望を与えたのでしょうか。

　　神は幾度も「祝福」という言葉を繰り返して彼に語りました。それは、子孫の繁栄を約束

　　する物質的祝福であり、失われぬ希望を与える霊的祝福でした。神はあなたをどんな時に

　　も祝福しようと願っておられます。

３　アブラムへの祝福は彼個人を満たすだけでなく、地上の全ての民族に及ぶと約束されたも

　　のでした。今日の世界を見る時、アブラムを信仰の父と仰ぐキリスト教徒、ユダヤ教徒、

　　イスラム教徒が世界人口の半数を占めているとわかります。時を経て神の約束は廃れるど

　　ころか、ますます広がっています。神の約束は真実であり、確かです。創造の初めに被造

　　物を祝福した神は、人が罪の状態に陥っても「この世を祝福する」という最初の計画を変

　　えることはありません。あなたにも、今日も変らぬ祝福の光が注がれているのです。