1 戦いに勝利し、意気揚々と帰ってきたアブラムを迎えたのは二人の王でした。しかし、両
者の目的は全く異なっていました。ソドムの王は勝者アブラムに取り入り、利を得るため
に。シャレムの王メルキゼデクは、アブラムを神の御名によって祝福するために来ていた
のです。世的成功を収めた時、人は二人の王のごとき存在(サタンとイエス)の来訪を受
けるものです。あなたはどちらを迎えますか。
2 アブラムはソドム王の褒美を断り、メルキゼデクに財産の十分の一を贈りました。勝利を
与えてくれた神ではなく、人にこの勝利の栄光が帰されてしまうことをよしとしなかった
のです。かつて富にまつわる失敗の経験をした彼は、主に信頼し、主を愛することこそが
本当の祝福への道であると悟ったのです。恵みを施してくださる神の前でへりくだり、神
にこそ成功と勝利の感謝をささげましょう。
3 謎多き人物であるシャレム(平和)の王メルキゼデク(義の王)は、いと高き神の祭司で
した。祭司とは、神と人の間に立ってとりなし、祝福を取り継ぐ存在です。アブラムの勝
利の背後に、彼のとりなしがあったのです。主イエスを信じて救われたクリスチャンも、
この世に対する祭司の役割を与えられているのです(Ⅰペテロ2:9)。あなたのために
誰かが祈っています。なにより、永遠の大祭司キリストが、今日もあなたを支えておられ
ます。あなたも誰かのために祈り、天の祝福を地に呼び下す幸いに与りましょう。