1 ソドム滅亡の予告を聴きつつも、なお決断をためらうロトたちの手を引いて脱出させてく
れたのは、主の御使いでした。山に行くよう示されながら、近くの町ツォアル(小さいの
意味)に行かせてくれと乞うロトの信仰は文字通り小さなものでした。しかし、神はアブ
ラハムのとりなしのゆえに、一方的なあわれみを注いでロトを脱出させてくださったので
す。とりなしの祈りには、神の絶大な力が働きます。
2 アブラハムの祈りはロトの命を救いましたが、ロト自身の蒔いた種の始末は自ら刈り取ら
ねばなりませんでした。ロトと娘は洞穴に移住しますが、その閉鎖空間で起きたのは忌ま
わしい近親相姦の罪でした。悪徳の町を選んだロトの決断は、娘たちの倫理観形成にも悪
影響を与えていたのです。主の十字架によって救われたあなたの生活が日々きよめられ、
よい実を結ぶものであるよう真摯に祈りましょう。
3 ソドムの滅亡は、今日の私たちに何を教えているでしょうか。ルカ17:26〜33で、主は
「ノアの日」、「ロトの時代」を引き合いに出してやがて来る「人の子の現れる日」があ
ると教えられました。世界の全てが一新されるその時、滅びから逃れて救われるために備
えられた道は、イエス・キリストを信じてバプテスマを受けることです。この道がなお閉
ざされていない今は、まさに恵みの時、救いの時です。信仰の道を妥協せず、振り向かず、
先立つ主イエスを見つめながら、最後まで走り抜きましょう。