1 二人の妻を持ったヤコブでしたが、愛を注いだのはラケルだけでした。夫に愛されず、妹
に劣等感を抱いていたであろうレアの孤独は深かったはずです。しかしあわれみ深い神は
そのレアの胎を開き、四人の男子が誕生したのです。神は疎まれている者をあわれみ、苦
しむ者を愛で包みます。神の目に映るあなたは、どんな時でもひとり子を贖いの代価とす
るほどに高価で、愛すべき存在なのです。
2 姉に嫉妬したラケルは、不妊の屈辱から逃れるために女奴隷を通して子を得ます。レアも
同じく女奴隷を通して子を産み、妊活競争は激化しました。そして、恋なすびを巡る争い
で、ラケルは夫を売り渡すような行動をしてしまうのです。本来優先すべきものを蔑ろに
してしまう時に、問題が起こります。あなたがどんな時にも最優先すべきお方は、主なる
神です。いついかなる時も神に依り頼んでいますか。主なる神を、改めて心の王座の真ん
中にお迎えしましょう。
3 姉妹の確執と競争は、ラケルが遂に妊娠・出産したことで終わりました。この背後にあっ
たのは、神の計らいです。ヨセフを産んだ彼女が「私は姉に勝った!」と言わず「神は私
の汚名を取り去ってくださった!」と感謝していることに注目しましょう。生ける神は、
レアとラケルの両者をおぼえ、時に叶ってふさわしく計らってくださいました。神は、常
にあなたに善くしてくださると信じていますか。その信仰を前提として、神の時を待てる
人になりましょう。