1 無一物で故郷を離れたヤコブは、20年を経て豊かになりました。しかし、ラバン家族の
妬みを買い、両者の関係は冷え込んでいったのです。そんな折に聴いた神の御声を受け取
って、ヤコブは故郷への帰還を決心します。自分の身に起こったマイナスの要因によって
全てを判断し、決してはいませんか。決心や判断を迫られるその時、何よりも神の御声を
求め、御心をお知らせくださいと祈る人になりましょう。
2 ラバンの不在時に出発したヤコブは、ラバンから何も奪うことなく、彼の所有だけを持っ
ていきました。それは、神が自分の祝福の源だと知っていたからです。しかし、彼の知ら
ぬところで妻ラケルがラバンのテラフィム(お守り)を盗み出していたのです。
3 ヤコブの出奔に気づいたラバンは、急いで追いかけ、遂に追いつきました。そして、黙っ
て出ていったことを責め、テラフィムを盗んだと非難したのです。身の潔白を主張するヤ
コブに応じて、ラバンは盗品を探しますが、ラケルの機転で見つけられません。最終的に
二人は不可侵契約を結び、別れることとなったのです。この20年はヤコブにとって孤独の
苦しみや屈辱を味わった期間でした。しかし、その彼に神は「私が知っている。私があな
たの味方だ」と励ましておられたのです。全知全能の神が、同様にあなたに語っておられ
ます。神は、あなたの人生における戦いを全てご存知で、その上であなたを幸いへ導いて
くださいます。信頼して共に進みましょう。