1 故郷への旅路にあったヤコブがマハナイムで目にしたのは、神の陣営でした。かつてのベ
テルでの体験を彷彿とさせますが、相違点もあります。それは、神の沈黙です。厳かな神
の聖さに触れたヤコブは、封印してきた自分の中にある問題(兄との関係)に向き合わさ
れていきます。主は今日も、ご自身の聖なる光の中であなたに気づきを与え、取り扱い、
導いてくださることを知っていますか。
2 兄エサウに使者を送ったヤコブは、返ってきた報告に怯えます。兄が戦いに来ると思った
彼は、策(持ち物を分散・貢物をする)を講じます。しかし平安が得られず、自分の弱さ
を認めて祈ったのです。
3 祈りの応えをすぐに得られない中、ヤコブはひとりヤボクの渡しに止まっていました。そ
して、突如現れた謎の人(神)との格闘が始まったのです。腿のつがいを外されながらも
祝福を求め、食い下がった彼に、神は「イスラエル」という新しい名を与え、勝利の人生
を約束し、祝福してくださいました。どこまでも自己中心だったヤコブが新しくされ、神
を中心に生きる者とされたのです。今日、あなたもまた、十字架と復活の主イエス・キリ
ストを仰ぐならば、新しくされます。問題や困難を抱えるその時、主に向き合い、祈りの
格闘をしましょう。たとえすぐに答えがなくても、状況の変化が見えなくても、御名を呼
び続け、主なる神に期待し続けようでありませんか。祝福に満ちた、再びの朝を待ち望み
ましょう。