1 詩篇121篇の背景にあるのは、エルサレムにある神殿を目指す巡礼の旅です。標高754m
のエルサレムへ向かう途中、そびえ立つ山々を仰ぎつつ、それらを創造したまことの神の
愛と配慮を感じて人々は神への信仰を告白したのです。あなたの助けは、どこから来ます
か。あなたに命を与え、生かし、人生を導き、そして変わらぬ助けとなってくださる神を
信頼し、その信仰を告白しましょう。
2 「守る」の語源は、「目」「見る」です。つまり、守るとは、目を離さず、ずっと見続け
ていることです。まことの神は、まどろむことも眠ることもなく、あなたに目を注いでお
られることを知っていますか。恐れやすく、弱い存在である人間は、常に気を張って自分
を保つことはできませんが、神の眼差しがあると知る時、安心して歩めます。全能の神が
味方です。勇気と力、安心をいただきましょう。
3 当時の旅は危険と背中合わせでしたが、昼を照らす太陽や夜を照らす月もまた、旅人に恐
れをもたらす存在でした。しかし、聖書は明白に、まことの神ならぬものを恐れずともよ
いと語っています。たやすく迷信や祟り、呪いなどという神ならぬものに惑わされ、恐れ
に縛られることがありませんか。はっきりと信ずべき対象を見定め、天地を創造されたま
ことの神に信頼し、共に生きる関係を築きましょう。新しい一年、生ける救い主を頼りと
し、いつもその御顔を仰いで恵みと平安の内に進みましょう。