1 年齢を重ねていくことに対して、あなたはどんなイメージを持っていますか。もしかする
と、失われていくことやできなくなることばかりに目が向きがちになるかもしれません。
しかし、神と共に生きる者は老いてなお、新しいチャレンジへ進むことができるのです。
2 今日の箇所の背景には、約束の地で行われたイスラエル各部族への土地分配があります。
その際、ユダ族を代表したのがカレブです。彼は、どんな人物だったでしょうか。①ヨシ
ュアと並ぶレジェンド的存在→荒野で滅んだ前世代の中で、たった二人だけ約束の地に入
ることを許された、信仰の勇者でした。②埋もれてしまったかに思える人→その後、ヨシ
ュアは約束の地を勝ち取る戦いのリーダーとして活躍しますが、カレブの名前は出てきま
せん。まるで歴史の陰に埋もれてしまったかと思えますが、ここぞという場面で彼は再び
現れ、イスラエルの信仰を引き上げる役割を担うのです。
3 カレブの信仰の特徴は、「従い通す」ことにあります。かつて約束の地を偵察してから45
年が経ち、彼自身も85歳になりました。しかし、神への揺るがぬ信仰に立ち続ける彼は、
「できる」と信じて、最も楽な場所ではなく、最もハードルの高い場所を求めたのです。
14章末に記される土地の名前変更こそ、その後彼が見事に勝利したことの証拠です。信仰
にリタイアはありません。聖書が教える積極人生を、それぞれの人生の最後まで、貫きま
しょう。